在り方

昨日の午後、仙台へと向かう新幹線は強風の為に少し遅れていました。車中で盛岡の応用コースをお聞きしようとするのですが、何度試みても電波が悪くて途中で回線が止まってしまいます。話の続きをと思っても、しばらくすると最初からとなってしまい、次第に苛ついてきました。何度か繰り返しながら、諦めて窓の外を眺めれば光に照らされる山間が広がっていました。私は何を苛ついているのだろうかと、自分の思いのままにはいかないことを思い知りました。コンサートのメッセージは、とても深い言葉が映像のように響きます。真っ白な桜吹雪が舞う中で、見上げる空は桜一面です。祈る思いは、ただ一つ、愛。初めての経験です。第二部のある音が、突然私の中に飛び込んできた瞬間、何もかもが変わりました。上手く言葉にできないのですが、在り方が変わったのです。今朝、盛岡の応用コースをお聞きしながら気づきました。先生が仰る言葉を頭で理解しようと分かるのでなく、分かり方が違っていたのです。更に、時間の流れが無駄なく、美しく、完璧に流れることに驚きました。愛おしさに溢れ、丁寧に生きようと決めた朝です。これから実家に帰り、母に会えることが嬉しくて堪りません。素晴らしい経験のコンサートを、ありがとうございます。