KEIKO KOMA Webサロン

図書室


あらためて図書室では本が読める!ということを思った。学校の授業の合間に、『感情の正体』(渡辺弥生著、ちくま新書)という新書本を持って、図書室に行き、本棚に囲まれた一隅で大きな机に向かって、読んでいくと、ずっと早く、ずっと深く、それが読めたので驚く。ちょうどその本の中に、「場所アイデンティティ」が感情を整える際の重要な視点であることが書いてあったからかもしれない。しかし、一体なにが違うのだろう、と思い直す。静謐というのでもなく、近くで授業している教室の声も聞こえるし、絶えず人が出入りしている。それでも天井まで並んでいる本に囲まれると、とても落ち着き、活字を読むということに最適なのが分かる。いや前からわかっていたのであるし、図書館の経験が初めてではないのだが、やはり勉強には図書館が必要だし、学校という存在の意義までわかるような気がしたのだ。受験勉強ばかりではない「学校」を創りたいものだ。

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多賀城にて