因数分解できた!
やはり、コンサート参加のたまものかもしれない! 双子の姉妹は、算数数学が小学4年生レベルしかない。だから、高校卒業の認定試験も受けられない。また、抽象思考ができない。それで、国語教師のわたしが、数学(も英語も)を教えることになったのだが、それが遅々と進まず、こと因数分解に至っては、理解の外の状態。足して3、かけて9の数字は? ⅹ²+2ax+a²=(x+a)²の公式を覚えたらしまいじゃないかといっても、なに無理なことを言うのかという顔をされる。ところが、昨日、コンサートで「五感が芽ばえた!」と喜んでやってきた姉妹は、いとも簡単に練習問題をやってのけたのである。
その時の彼女たちの笑顔に見送られて、京都の「死について」に望んだものだから、「和気藹々」という言葉ばかり強く体を駆け巡った。しかし、それでは、ちっとも「死」を考えていないようにも思えて、「なぜ人が死ぬと悲しく、みんな泣くのだろうか。」という発言をした。そして、「ちゃんとした人間関係を生きてこなかったから」という答えに胸を突かれてしまった。「共感と連帯の新時代」に生きる知恵と力を今日は手にしようと思う。