喧騒と静寂

グランドセントラルステーション。マンハッタン島の中心に位置する NYのセンター駅を降り 物凄く足早な人波と喧騒の中、年配のインド人画商の方が大通りの向こうで手を振ってくれていました。案内された大通りのビルは 喧騒から遮断された静寂に包まれ、整然とした迷路のような廊下を進みオフィスに着きます。この方は ロワーイーストで50年ギャラリーを開いていたが最近、オンライン販売のみに切り替えこの小さなオフィスで仕事をされているとのこと。KeikoKomaの作品、写真、資料を見ていただき、インド公演の話もしながら 心模様作品を NYで御披露目する意義をお伝えさせていただきました。静かな物腰、繊細な声のこの方の横顔は グジャラートで見たガンジーの展示写真によく似ていて、前日に会ったWhite Boxのオーナーの、終始自慢話をしていた風情とは全く違います。たまたま NYギャラリー界の長老お二人に連続してお会いできた訳ですが、NYで出会う方は様々で本当に面白いです。この画商の方からは、NYのギャラリー、レンタルスペースの現状を教えていただき 具体的には改めて連絡くださると御約束してくださいました。
その後、マンハッタンを南に下り ABCカーペット&ホーム へ。NYで人気の センスの良いファニチャーが揃う店で、店内の一角で 展示販売もあるとの情報を NYの友人から聞き実際見ると、マーブリングのカーテンや小物類が置かれていたら客は飛びつくな、と感じました。コンタクトを取っているバイヤーにはまだ会えていませんが、今後も継続してアプローチしていきます。
本日これから またグランドセントラルステーションに行き、初日にご紹介いただいたギャラリーのアポ、その後 グッゲンハイムのキュレーターの方とのアポ、そしてボーズマンさんとお会いします。また御報告いたします。
ありがとうございます。
岩村ゆかり