和みの文字
昨日、一通のメッセージが届きました。音信不通の従兄弟からでした。父の墓の場所を教えてほしいと云います。仕事で右手を骨折して、時間ができたから寄らせてほしいとの内容でした。驚きました。彼と最後に会ったのは、いつだったか思い出せません。いい話は何一つ聞いていなかったことを思い出しながら、顔の見えぬ従兄弟に頭を下げ、父とJullyの写真に手を合わせました。
私は自分が間違っていなくても、相手から一方的に強くガーガー云われると自分が悪いかのように思ってしまう癖があります。ですが昨日は違いました。そんな癖はやめると決めたからです。そして、高句麗伝説に向かいました。先生が表す世界は、今までとまったく違うはじまりであり、青の世界でした。最初から最後まで貫く世界は、今までに感じたことがないほど軽やかでした。力むことも緊張もなく、そのままで生きることを経験しました。こだわりは何もなくなり、消え去っていました。
今日、従兄弟から父のお墓の写真が送られてきました。暑い日中に骨折した手で、お墓参りをしてくれたことがわかり感謝しかありません。草ボウボウかと思っていましたが、とてもきれいな状態のお墓にホッとしました。父が好きな「和み」の文字が刻まれたお墓を、久し振りに見ることができて嬉しいです。父の穏やかな微笑みが瞼に浮かび、涙が込み上げます。ありがとうございます。