向かっていく力
困難であればあるほど、先生にお会いし、コンサートを経験すること程、乗り越えられることはないと、この度ほど実感したことはありません。どう考えても時間的に無理なことに対し、一時は怒りと無力感、焦りの感情で自分自身がくたくたに疲弊していました。ところが、「無理だよ」と大きな声で言うと同時に、大声で笑ってしまったのです。すると、腹をくくったのか自分の状態が変わりました。あれこれと思い煩う暇などなく、やるしかないのです。
コンサートには、何とか間に合いました。第一部「大いなる心」先生の「心ない人はいない」とのメッセージが心に響きます。正に「心ない人」との言葉を聞かされ、それを考えていたからです。ピアノの音は、深奥の自分の心を辿るようです。見たことのない世界です。自分を信じ、かけてみよう。いつしか、向かっていく力に満ちていました。
第二部「心の奥まで満たされること」なぜか色に例えると、黒とグレーに見えます。ですが、既に第一部で経験させて頂いたと、分かります。「人間生命讃歌」エチオピアの子どもたちの、美しい瞳が見えます。力強く、何ものにも向かっていく力に満ち溢れます。第一部と相乗効果の、更なる力です。自分の弱い点が、明からさまになりました。自分が躊躇する壁は、「できるかできないか」です。既に決めているのに、余計な頭で捏ねくり回していました。今年は、この繰り返しはあってはならないと、気持ち新たな今です。