KEIKO KOMA Webサロン

受験生を励ます


ちょっと「共通テスト」で思うような成績を取れなくて、「絶望」し、三日間も塾に来なかった二浪生が今日やっと来た。かれは山の上の住宅地から母親の送り向かいで通塾している体たらくだが、その母親も「しんどかったら、無理して行かなくてもいいよ。」と言っているそうで、二重にあきれてしまう。それでもなんとか受験に前向きにするのが、わたしの仕事なので、ついつい話が脱線して、いろいろなことを語ってしまう。ちょうど、「徒然草」の問題だったので、兼好法師を論破した本居宣長のことに及び、その宣長のことを真の大学者とみとめた小林秀雄のことに話題が広がっていく。折口信夫から柳田国男、南方熊楠、そして、漱石や諸橋徹次、果ては石原莞爾まで。(いだきしん先生のことまで言ってしまう。)偉人や大学者のことを話し、いかに学問の道が深淵か、いかに天才や秀才の多いことか、日本人のすばらしさを語っていたら、かれはメモを取り出し、いちいち聞き返し、あっという間に二時間経ってしまった。それにしても、かれの知識のなさ、わが国を支えてきた人たちへの無知に呆れてしまったが、かれが元気を取り戻したことだけは間違いない。受験勉強の蹉跌くらいで偏屈にならないで、(例の東大前の事件を起こした高2生もそうだが)もっと大きな視野を持つべきである。大学に行って、いろいろ偉人や学友に会い、真の学力を養い、自分もその一角に参入する気概を持て、という。ともあれ前向きの気力をもって、進んでいくまでと、自分にも言い聞かせながら、夢中に話してしまった。その効果はあったようだ。

 

KEIKO KOMA Webサロン
モルモラwashed
KEIKO KOMA Webサロン
盛岡にて
KEIKO KOMA Webサロン
リハーサルの後のフィルハーモニー舞台にて