反省
先日、「働いて生きる」概念がないから、生きていくことに意味を持ちにくい、と苦しむ双子の姉妹に対して、どう語りかけたらいいかわからない、と発言したが、ALSの女性患者の嘱託殺人事件への思いとがやっとつながった。自分の中に、もしALSにかかったら、「死んでしまいたい」と思う心があったのだ。どこか、自分のやりたいことを自由にやって、かつ、世の中に貢献してこそ人間存在という価値観がありすぎて、生産性や効率を常に求め、他人に多くを依存して生きる状態を「人としての尊厳」がないと思い込む気持ちがあったのだ。だから、「働かない」で生きている人間の存在がわからなかったのだ。「なにかやりたいことを求め、行動していけばいいのだ。」としか言えなかった、自分の頭の悪さ、身勝手さに気が付いた。どんな存在にも、「愛」を見つけ、「輝き」を養っていくべきなのに。