原点
1部では、琵琶湖から現れたかのような龍が上昇していくと、浄められた美しい水が流れ出しました。その美しい水の流れは心身に浸透していきました。強いとは、濁りがなく美しい水の流れのようでした。
2部では一瞬より長かったのですが、愛の音のなかで、赤子のころ、父に抱かれ、母に抱かれた写真を思い出していると、筒状のような空間のなかで、過去の思い出がバックし、遠ざかっていくのです。意識をそこに向けると、筒状の空間のなかで遠ざかっていく感覚はなくなっていきましたが、赤子のときの生命、いのちほど、強さを感じるものはないと生命の原点を感じます。
愛はすべてを肯定し、さまざまな過程はあっても、愛を経験するプロセスであり、失敗は失敗ではないと肯定していけるのです。愛を受容れていればひとりで頑張ることなど何もなく、睡眠障害に陥るのも、寝よう寝ようと頑張るからであり、自然のなかで、愛のなかに身を委ねれば、心身健やかに眠れるのにと感じます。コンサートラストは大きな愛という表現は変かも知れませんが、琵琶湖ステージいっぱいの愛がまるで宇宙から降りてきたようでした。
