北緯40度の地から銀河へ
盛岡のいだきしん先生のコンサートの前夜、琵琶湖の湖面を明るく照らすお月様に見送られ夜行バスで仙台へ、次々と新しくなる仙台の街に戸惑いながら盛岡行きのバスに乗り換えて昼過ぎに久しぶりの盛岡に到着しました。お風呂屋さんは川の向こうです。道を間違え岸辺の遊歩道に出てしまいましたが、川沿いの道が子供の頃に帰った様な小道です。冷たく凛とした空気、風、陽の光は北緯40度と感じます。雫石川に架かる橋を渡るとき、川面のきらめきに心がうきうき、ルンルンです。汗も汚れもきれいにして温泉で体の芯から温まり、再び橋渡ってコンサート会場へ。往きはひとりでしたが、復りはかばさんと2人?(匹)で温かいです。
入り口では高麗さんのお迎えの笑顔に胸が熱くなります。銀河鉄道に会いたくて、必ず来ると決めていた盛岡です。第1部の先生のメッセージに、銀河鉄道が登場したコンサートから6年の歳月が、と考えると本当にいろいろありながらも、今日ここに居ることが奇跡のようであります。今日からは全く新しい時間で生きると銀河鉄道に乗ろうと来ました。先生が艶やかな着物姿で登場されパイプオルガンを演奏されると一気に銀河へ上昇していきました。ピアノ演奏では、何故か突然、先生が話してくださる老人ホームを辞められる時、先生に鍛えられた職員さんたちが先生をお酒で潰そうという計画に乗ることにしたと、全てを任せ、気づいたら寝巻きに着替えて寝ていたというエピソードを思い出していました。いつでも先生は私たちが人間になるように、講座でも、もちろんコンサートでも気づかせて下さり、成っていくように導いてくださる御心にただただ感謝よりなく、自分も先生が何も違和せずにいれる人間になりたいと感じます。誰の生命、全生命とひとつであることが人間だと銀河鉄道に乗り銀河へ旅立ち教えられます。ピアノもパイプオルガンも、大きな大きな存在に受け入れられ、なんの規制も束縛もなく管理もなく、我慢ばかりして自分に言い聞かせてきた過去の人生は終わり、全く新しい時間へと生きていける生命を戴き、ここからまた生きていけると先生のピアノの音は生きる糧です。お見送りの時に高麗さんにお声をかけて戴き大変ありがたく、心配させるような状態から早く脱却していきます。今までの専門資格での仕事は見事なまでに、もうこの道は違いますと言われているように成っていきません。全く経験したことのない介護の仕事の面接が今週末あります。初任者介護研修が補講を残すのみとなり、修了証が頂けるまでは訪問入浴からお仕事をされたらと面接先の事業所の方がアドバイス下さり、何でもやってみようという気になりました。人間になるよりないこれからです。偶然、盛岡の応用コースで入浴介助のお話があったことを参加された方から伺い、修行します。先生のコンサートのチケット売りが何よりも人間修行であり、全く新しいことの創造の源と感じます。
北緯40度の大地、銀河鉄道の経験、全て先生と高麗さんがおられる今があり新しく生きていけます。ありがとうございます。