北の国
三鷹でのコンサートの一部のメッセージをおききした時、瞬時に、中尊寺の平野をみつめていらっしゃる高麗恵子さんの後ろ姿のお写真の詩「北の大地」が心に浮き立ちました。「何かを求め 何かを慕い 何かに会いたくて 歩く私」という一行。いだきに出会うまで、そう旅をして生きる場を探していた自分でした。先生から生まれる音が最大にすごくて、響き全て、空間全てが真ん中の真ん中で、空間と自分の外側の何もなく、感動よりありませんでした。一部でコンサートがおわったのかと感じたほどでした。そして、2部、一旦息のねがとまりそうなくらいくるしくなってから、愛の大海の波にのり飛び出しました。すごいコンサートでした。ありがとうございました。みんなで、もっとたくさんのみんなで、経験しつづけたいです。
東北に出発する前日の東京は、雷雨になり、始まりの合図のようでした。今朝盛岡につくと、吹く風に、はやくも秋の気配を感じ、「秋には実るでしょう」と高麗さんが詠ってくださった詩を、その時のお声と空気と共に、リアルにおもいだします。紫式部の花が揺れ、コスモスがゆれる川のほとりです。今、北の国に立って向かっている人生に感謝いたします。ありがとうございます。