KEIKO KOMA Webサロン

初期化


自分はもう落ちていくしかないような身動きできない状況にあると思い込んでいました。毎朝先生焙煎の珈琲を一番に入れて心に浮かぶメッセージばを紙に書いて一日が始まっていましたが、とうとうそれも何番煎じを煮出してお茶のように飲んでいたものもなくなりました。最後のメッセージは愛でした。ほんのりと残った先生焙煎珈琲の香り。
魂コーヒーを頂けることができる目途は今は何もありません。今日は以前静岡の受講生の方から送っていただいた煎茶を代わりに入れました。
今落ちて行っては、報いなければいけない方々に報いることができない。書き込むことで自分の甘えになってしまうことを今までの助けから逆に恐れていました。このウェブサロンは私にとって何なのか。
脳出血を発症して京都事務所で助けていただいた奇跡。それから生きることのやる直しが始まりました。家族や受講生の方々の沢山の力で今生きています。
リハビリ病院の正月の一時帰宅に、家族がつないていてくれたパソコン。それが私の生きていくきっかけでした。一行書き込むのに数時間かかってこのウェブサロンに書き込んだことからまたまた奇跡が始まって、多くの方々が病院に来てくださいました。それからの回復は当時の病院のスタッフも驚くほどの事でした。
それからは今思えば奇跡の連続でした。いつもその認識があったわけではありませんが苦しい時も助けがあって乗り越えて今日を生きています。
今ここにきて一巡しています。
自分の力でパソコンの初期化をしてリカバリができるか。あの時と違うことはそれをやってみようとしていること。

今、家の周りの桜が日ごとに咲いて、ちょうどリハビリ病院を退院したときのことを思い出しています。あの時にノートに書いていたこと、病院のスタッフのために小冊子にして残してくれた言語聴覚師は今どうしているのでしょうか。入院中に出会った様々な人との貴重な体験も思い出だけではなく10年近くたって様々なことがありました。生きている自分が本当に変わってこれからを生きて行けるかどうかということにかかっています。
何もできない無力で助けてもらうことで生きている自分ですが、その人間にも人の役に立つことができることを入院中の触れ合いから思い出しています。

4月1日の京都コンサートも一瞬あきらめていましたが、助けで参加します。一人だけの助けとは思えません。空間を通じて一人ではないことを伝えてくれます。
そこから初期化してリカバリーができるかは自分次第です。

すべてにありがとうございます。

西川 久美子

KEIKO KOMA Webサロン
三鷹市芸術文化センター風のホールにて
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盛岡市民文化ホール 大ホールにて
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生きる喜び