出愛（であい）

いだきに出会った当時、電車に乗るのも一苦労でした。不安や恐怖から動悸がしてきて、息苦しくなり、たまらなく叫びたくもなり途中駅で降りることもしばしばでした。毎日自分の鼓動におびえているそんな日々でした。それでも講座に向かいました。一歩一歩恐怖と闘いながら向かいました。私が受けた講座の仲間の中には、会場のそこまで来ていながら、たどり着けない方もいらっしゃいました。そんなかでも私はたどり着き、先生に会えました。会った瞬間、安堵しました。滝のように涙を流しながら、この世に私以上に私をわかって下さる方に出会った安心感。私を受け容れて下さった。
救いとは、救われる人にとっては、今いる場所から遙か違う場所、ステージに一気に飛躍すること。まさに私にとっての救いの瞬間でした。愛知らぬ私が愛に出会い、救われました。出会いは、出愛　でした。
出会いはなぜ起こったのかと考えると、ある日のコンサートで祈ったからとわかりました。小さな頃から、天の神様と呼んだ大いなる存在に祈っていました。そんな祈りのベクトルの先に、出会いがありました。
そして出会った一人一人が今どのように生きるのか問われています。今日もありがとうございます。
後藤美香