八月の始まり
八月、感動から始まりました。第一部では、グルグルと奥深くまでネジ回しで逆回ししているような不快な感覚でした。右側のこめかみが痛くて次第に気持ちが悪くなりました。頭の中の修復作業だと耐えていました。演奏が終わった時にはスッキリと視界が明るく、あまりにも見える感じが違って驚きました。続く第二部では、対比の構造が見えるようにして分かりました。ずっと長い間、この対比を繰り返していたこと、今それを抜け出せる経験をしていると感謝しかありません。「私は私」言葉が生まれると同時に嬉しくて堪りません。最後まで先生のピアノの音は自由であり、やさしいです。「善の愛」から始まった八月を、ありがとうございます。