光

30年前。先生のコンサートに初めて参加した日、舞台のそでからピアノまで歩いてこられる先生に、ありえない存在をみました。何をもっても助からなかった私が「一条の光」に出会えて、生きてくることができました。この事実だけこの身をもって経験して、それ以外は本当はまだ何もしらないことを、昨夜の三鷹でのコンサートではっきりと自覚することができました。
みえない源からあふれだしてくる御言葉の開演メッセージ
最初の一音が鳴るまでのしじま、先生の存在に命のふるさとを感じて、しずくがこぼれおちるように鳴りはじめる音
いまや一条の奇跡の光は空間に満ち、全身に力満ちて
わかったつもりの無力な何もかも真っ白になくなって
ぬくもり以外なにもないここから本当のはじまりを、ありがとうございます。
さいごは宇宙空間から降りそそぐような新次元のアリランに感動しました。原点から大きくひらかれた三鷹の地でのコンサートをまことにありがとうございました。きょうのヤマハホールへとどうぞよろしくお願いいたします。堤 康晴