光満ちる時
東北での死について、本音で生きてくださいの講演会をありがとうございました。驚くほど頭が冴え渡り、講座が進むごとに未来へ向かう道がはっきりしてくる感覚でした。
医療や介護の世界は接点がなくきたので、その仕組みを調べて最期までパックになっている仕組みというお話に共感しました。医療や介護と接点のない世界からイメージすると、その社会制度の仕組みの中からものを考えたら抜け出し口がないように感じられました。かといってこの制度そのものをどうこう出来るわけではないので、現実的には社会制度とその枠外の交流によって新たにひとつの仕組みを作るのが実現可能性が高く、いいのではないかと感じました。看取る人も逝く人も心に何も遺さない、お一人お一人を考えた医療介護の実現、私も何が出来るかを考えます。
もう一つ印象に残っているお話が“死の概念が薄れている”ということでした。今の若い世代の方々に感じる生に対する執着が薄い感じはこのことと関係するのではないかと感じました。“生きること”に対する執着が薄いのは、死を身近に感じることがないことと深く関係するように感じ、死を看取るという経験が飛躍的に人を成長させるというお話しともつながっていくように感じました。
また芸術家のように創造的活動が人を元気にするというお話はとても希望が湧きました。自分も新しいことにチャレンジする精神、失敗を恐れて縮こまって生きていてはいけないと感じました。
本音で生きてくださいの講演会は映像も交えてのお話しに、今までの活動されてきた世界がそこに現れているようでした。ひとつひとつの活動が深く、もっと知りたくなりました。毎回新しく進化している講演会、東北でのアットホームな心温まるひとときでした。
東北での深い経験、淹れてくださったコーヒーの深い味、今月も焙煎に時間をさいてくださる先生のお気持ち、やっと開催が決まったコンサート、今まで当たり前のようにあったひとつひとつが嬉しくてなりません。この歓びのままに道を創る時と感じています。本当にありがとうございました。