KEIKO KOMA Webサロン

光あるとき


府中どりーむホールのコンサートではるか彼方の光を感じたコンサートのあくる日に母のところへと向かいました。先月に会ったときは元気だったのに今月になり母が老衰と医師から診断があったことが信じられない思いですが、ベッドにいる母の顔を見ると明らかに先月会った時とは違う現実を受け入れなければなりません。いつ心不全になってもおかしくない状態、老衰、という言葉を聞いてしまったので頭の中にこの二つの言葉が驚怖となって残ってしまいました。身体の中に水が溜まっているので利尿作用のある薬を飲んでいるのでトイレ通いが多い時には15分ごとになり、夜中もかなりトイレに行くので、その疲れから食事はベッドに腰掛けて少量食べるのがやっとですが、自力でトイレに通いきちんとドアを閉めて帰る後ろ姿を見るとまだ希望はあると感じるのです。むくみはだいぶ取れてきたようですが体力がなくなっていくのが心配で、母の様子をみて一喜一憂してしまいます。自分のなかの不安が膨れると母に影響するので頭で不安を消そうとしても出来るわけもないですが、どりーむホールのコンサートの光の体感を思い出すと、こうして母の側にいてあげられる時間が光ある時間のように感じられ、不安は自ずと消えてゆきます。何より母がひとりではなく、必ず妹か私がいることが母は自分の身体の不安の中にいても安心しているのが伝わり、母は幸せの中にもいるのだと感じられるのです。不安がなくなるわけではなくても、それ以上の大切な絆があり、母を中心に、その絆のなかで一つになっていける今があること、親はいつでも大切なことを教えてくれる存在です。そして母の生き方に自然と敬意が生まれています。府中のコンサートがあり、このように感じられる今があることが、自分の性格傾向からしたら信じ難く、有り難くてなりません。コンサートに行かせてくださったすべてにありがとうございます。

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マドリード展示会場より
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府中の森芸術劇場ウィーンホールにて
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盛岡にて