体調が悪くとも
昨日から学校が正常に戻り、いつも通りの授業になった。しかし、各クラスに一人か二人体調を崩して、保健室に行ったり、帰宅したりの生徒がいた。ドストエフスキーかだれかが言っていたが、人間、すぐに環境に慣れてしまうものだ。そして、その変異点で難儀する。わたしもまた昨日から体調が悪く、もう10時間ほど寝たのに、まだ食欲が出ない。しかし、文章を書き、いろいろ明日からの仕事の用意をし、思い切って、システム手帳を新調したので元気が出てきた。と、そこへ知人が電話してきて、下らぬことを言う。「腸が悪くて、入院したが、やっと退院できた。しかし、10日ほどの間にすっかり体力がなくなってしまった。散歩もままならない。どうしたもの。」と。かれは、仕事の上で失敗し、「生活保護」を受給して7年くらいになるが、わたしより年下である。コロナ禍も不況も関係ないらしく、いつも暇を持て余している。「いつかチャンスが来たら!」を繰り返すばかりで、無為徒食、そして体調を崩してしまって……。おそらくこういう人も多いことだと思う。アランの言うように、意志と行動を通して、「幸福」を追求していかねばならないのに。体調が悪くても、金がなくても、年が行っていようとも、やるべきことややりたいことが目の前にある方がいいのかもしれない。目の前に読みたい本が7冊くらいあるし、明日からの授業や仕事の用意がまだまだ残っている。これがわたしの「幸福」かも。