KEIKO KOMA Webサロン

伝えていくこと


母の面会に行ってきました。ボサボサに伸びた髪の毛は短くはなったものの、ただカットしただけなので母には似合っていませんが、こういうことも入院していると仕方ないのかと悲しくなります。鏡がないことに気づき、飛び切り可愛いピンクの手鏡を買っていきました。高齢な老人ではなく、女性であることは大事なことです。先月の医師たちとの面談の前に、母がブラシで髪の毛を梳かしたことが嬉しかったです。褥瘡の治りが悪く、看護師さんに聞くと入院期限の12月までに治るか分からないとのことでした。皮膚の表面は小さくなっても肉の盛り上がりが悪いので中が空洞化して、壊死する組織を切ることの繰り返しによる痛みが、リハビリ運動の妨げになっているとの説明でした。画像を見ながら、母の体の回復力に懸けるしかありません。母も、褥瘡の痛みを我慢してリハビリをすると夜は痛くて眠れないので、自分の体の状態ではっきりとやらないと言うことにしたと言います。母の体は母にしか分かりません。はっきり言えるようになったことは、いいことです。寝返りができるかと聞くと、褥瘡のできていない左側をベッドの手すりに捕まりながら見せてくれました。自分なりに工夫していると言う母の顔を見ながら、前回と何かが変わったと感じました。毎回私に、食事がいつも同じメニューだとこぼします。そんなはずはないだろうと思いながら話をよく聞くと、原形のないミキサーにかけた味のないおかずに味の付いたあんかけでとろみをつけて、それをおかゆの上に乗せてぐちゃぐちゃにかき回されて丼飯にされるそうです。それが堪らなく嫌で止めてと毎回言うけれど、介助の方が毎回違うので常に見張っていないとやられるから神経が休まらないと。大量に炊くおかゆとフリカケが美味しいので別々に食べたいのだと言います。母はあんかけのおかずを口一杯に入れて味噌汁で流し込むから、いつもお腹が痛くなると言います。なので、カルシウムと胃薬と腸の薬を処方されていると。私は同じ看護師さんに母の言葉をそのまま伝え、誤嚥防止は理解するけれど食事の母のスタイルを大事にして、何か一つでもストレスを外せないかと相談しました。彼女は、メニューがいくら違っても確かに原形がないので同じに見えること、ご家族の方からそういったことを聞かないと分からないので、私にお礼を述べました。そして、飲み込む力もついてきたので、原形のまま食べれないか検討すると仰って下さったのです。ありがたさに頭を下げました。今のままでは、栄養をつけようと頑張って流し込む母の体に、何一ついいことはありません。伝えていくことが大事だとこの度も思いました。先生が仰った、「自分を大事にして、周りといい関係になれば上手くいく」ように、母の気持ちを私が伝えていきます。ありがとうございます。

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