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仙台コンサートを終え


アンコールから始まると世界にもっと伝播しやすい旨を一昨夜のビデオ講演会の際に伺いましたが、昨夜自分でもつくづくそう感じました。どうしてこうも緊張しているのか、ほぐれてから自覚するのもどうかと自問します。演奏中色々と気になることが浮かんでしまい、結局は早く済ませてしまえば今気になることはなかったと至り、本当に「遅い」です。また、激しく重い演奏では自分の中の怒りが表面化するようで、頭にずっと残る子供の頃の出来事は、未だ解決されていないから残っていると改めて納得し、時々顔を出す記憶-殆どが怒りが伴いますが-と正面から向き合おうと感じました。第一部の「であい」では、確かに一期一会の出会いは過去にも沢山あり、とてもいい時間を過ごせたことから自分の至らなさで後悔をすることも様々に沢山あります。人に限らず他の生命や光景も然りです。また出会った方にとっても私は沢山の一期一会の一人であることも逆に思われ、一つ一つの出会いを大切に出来る人間でありたいと感じます。また普段日常的に会う人々も同じで、この時は二度とは巡ってこないことを本当にわかり、大切にしたいと感じます。第二部「しなとべ」初めて聞きました。風は女神なのかと思われました。「穢れを吹き飛ばす」とのことで、内蔵を感じて聴き入りました。「穢れ」は即ち自分に囚われた、扉を閉めた状態と思われ、閉ざされた内蔵を探るように聴き入りました。そしてやはり世界中の方々へ心馳せ、この音が届きますように、キャッチされ「希望」となりますようにと祈りました。同時に、普段こちらの私たちの多くが希望に満ち生きていれば「希望」が伝播し「希望」を持ってもらえるはずと感じました。そこで、その自分は「希望」あるのかとも問われ、そうであるよう無駄なく流れるように動き生きることとあります。
ありがとうございました。

田嶋利江子

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