人間の生を生きる

コンサートが終わった後は雪がちらつく寒さでしたが、日中は寒い中にも春を感じる仙台でした。会場に向かう時に出会った神々しい空が心のシャッターを切ったように今も胸にあり続けます。
「健全な精神」の第一部のメッセージに喜び、一言一言真剣にお聴きしました。自分では使えない精神という言葉ですが、わかりたいことの一つです。先生の本に出てくる精神について書かれている部分は何度も読んでいます。コンサートで経験できることに喜び始まった第一部でした。生命に沁み入る先生の音により内面は広がります。空間を得た内面は外側からの何かによって影響を受けたり、揺らいだりすることのない世界でした。この状態がよりどころと感じ、これが無ければ根無し草のような生き方だと感じました。
愛の世界はいつもまあるいです。まあるい世界では自分のがさがさした所が浮き彫りになります。今日もやすりがかかるようにして自分の内がまあるくなっていきました。まあるい同士はぶつかるものがなく、無数の丸が重なり、響き合う様子が見えるようでした。響き合うことのない不協和音だらけの人間社会であることが見えてきます。
人間の生を生きる上で最も大事なことを経験できるコンサートの機会をありがとうございます。今は内側から生まれることでなければ行為になっていかない状態がありがたいです。その生まれる元を取り戻して生きることができますことが心よりありがたいです。