人間の意識

「衆妙」という初めて聞く言葉にどういう意味なんだろうと、高麗さんがアナウンスしてくださるメッセージにより耳を澄まして始まった府中のコンサートでした。人間存在の秘密に触れたかのように先生のメッセージに深い静かな喜びが湧いてきました。とにかく意識的にでも内面に集中していきます。あるところから渦を巻くようにして身体内が動き始め、晴れていきました。正にお掃除でした。そのあと訪れたのは静けさでした。内面の静けさは別次元の経験です。光の花が次から次へと開いていく世界に生命が生きられる世界を経験します。
第二部のメッセージも嬉しくなり、演奏をお聴きするのが楽しみでした。人間は感覚や感性を超えて何かを認識できることを先生のコンサートで経験しています。物事の深奥が見えてくるような、深いところを認識するその状態を求めます。感覚や感情は移ろいやすく、外側のことに影響を受けやすいと感じます。ここを超えて何かを認識できるというのはどういうことなのかと改めて考える第二部でした。そして普段からそのような状態で生きられるとは考えていない自分にも気づきました。深いところで生きる豊かな人生を生きるには極めて大事なことと認識します。内面に集中していけばそのような境地になれるものの、大きく世界の情勢が変わった一日にウクライナのことや他さまざまなことが浮かんでくる状態でした。普段から何かしらに気を取られているような状態がわかりました。その場にしっかり居て集中していける在り方を身につけないとと感じます。そう在ることが全体的なこととも一つにある状態と感じます。
いつも新しい一回一回の経験をありがとうございます。