人間とはが深まり

昨日は色んなことが今までの半分程の時間でこなせ、コンサートを経験することの威力を感じ向かった新宿二日目のコンサートでした。『宇宙空間との響きあい』という美しいメッセージに笑み浮かび、楽しみに始まった第一部。パイプオルガンの音空間に身を委ねていると次第に浮かび上がってきたのは「在る」ということでした。幸せ、心地良いという言葉も浮かびますが、それも全てありながら無いという状態でした。ただ在ることの瞬間瞬間。感情や感覚を超えた状態を経験して、初めて感情や感覚が何なのかも考え始められました。人間という存在の尊いことをわかる一瞬一瞬。在ることは神秘です。自己の存在が明らかになりながらも対象になることはなく、全きに在ることを経験しました。存在論でお聞きしてきたことなども浮かび、哲学的な素晴らしい経験をさせていただきました。
第一部の終盤のピアノでは一人一人、円が広がるように在り、円と円が重なり響き合う様子が見えました。今にして思うとこれが第二部の経験の序奏になっていたと感じます。第二部のメッセージのアナウンスを待つ時から何だか怖くなってしまったのです。理由が分からず困惑しながらメッセージを聴かせていただきました。先生の演奏が始まっても心臓は違和し、怖い状態が続きました。メッセージから色々考え、最後行き着いたのは「愛のない関係は怖い」でした。「縦」という言葉で表現下さった今までの人間の関係は体強ばり恐怖です。心臓掴まれ身動き取れないような状態であることを経験してわかりました。先生がいらっしゃり、解決されていくコンサートの場なので怖いのも受け止め、溶けていくのを待てます。これが解決のない場で気づいたら生きていけない・・と感じました。だから本能的に見ないようにしているのかもしれないですし、あらゆる場において愛とは別の物が入り込む関係になってしまっているのでわからないとも感じます。コンサートのテーマで先生が演奏下さり、解決の時を迎えたことの凄さを感じます。第二部の最後には怖いのも溶けていきほっとするひとときでした。
アンコールのパイプオルガンでは仕上げのようにして感動に包まれ、即興演奏ですので先生は演出はされてないのは知りながらも、素敵な演出と浮かび、笑みこぼれました。人間とはをわかっていく大変深い経験をありがとうございます。二日間コンサートの開催を心よりありがとうございました。