人間が生きる姿
がちがちに固められた土壌を耕していただいているように、先生のピアノの音が腹の底に響きます。自分勝手な思いや余計な過去の記憶などで、奥深く押し込めて固めてしまった土からは花は咲かないのです。光り注がれ、ほぐれ、腹の底からちからが湧きあがります。何があっても、前を向いていこう。笑っていこう。顔を上げていました。命の中心にある一筋の「花」が「真の花」美しい言葉です。「恋慕」メッセージをお聞きしてもピンときませんでした。これから経験するのだと先生のピアノの音に包まれながら、とてもやさしい気持ちになりました。そのやさしさは、強さも思いやりもかなしみも、あらゆるものがあり、涙が溢れる愛のやさしさでした。人間が生きる姿でした。今、生きていること。これから生きていく大事な要を教えていただきました。日本語は美しいです。一つ一つ経験させていただくコンサートです。ありがとうございます。
先日、高麗屋さんで高麗さんに選んでいただいた皮の三点セットを、昨夜いただきました。今朝、桐箱を開けてノートカバーを眺めていました。選んでいただいた瞬間「墨!」と叫んでいたノートカバーです。その墨が、マーブリングの着物と同じであることに突然気づいたのです。更に、皮のバッグにも墨は流れていました。私の中に流れる墨。一体、何を示してくださっているのか。未来に明かされるのでしょうか。胸がドキドキときめいています。既にびわ湖コンサートに気持ちが向かっています。私にとって予想すらできない大きなことが何度も起こる京都・びわ湖です。気持ちを引き締めていきます。