人間が生きていくために

日々気づき変化して迎えた６月４日三鷹コンサートをありがとうございました。「魔」をテーマに始まった第一部は有無を言わさぬ気迫溢れる渾身の演奏に、私の目には見えないけれど先生が戦っていらっしゃるのが見えるようで、戦いの場にいることに背筋が伸び、そのうち自分が何を感じているかはどうでもよくなり、眠って人の頭がゆらゆら動いているのが視界に入って気になっていましたが、そんなこともどうでもよくなりました。ただその場に在ることに集中していましたが、あるところから優しく響く音に変わり、涙込み上げてなりませんでした。マスクで涙流れるのはなかなか大変で最後は我慢しましたが胸の内は涙流れ続けました。
第二部は「宇宙」の漢字の意味から始まったコンサートメッセージに感動しました。メッセージをお聴きし、その経験を出来る凄いコンサートです。宇宙の経験は身体の隅々まで豊かに音が響きました。色んな世界を感じ、創造性の源と感じ、考えるという行為はここから始まることと浮かびました。そうであればそれ以外の考えるというのは一体どこの世界と繋がって成っていることなのかと考えました。果てなく広がっていく世界と繋がり考えれば、地球を覆うように蔓延ってしまった今の社会の仕組みを脱していける新しい仕組みが生まれてくると感じたことが希望でした。そしてこの世界であれば人間はまあるい生命のまま天性のまま生きていけると感じました。いびつな世界でまあるいままに生きていくのは想像もつかず、４０年程前から高麗さんが本音表し生きて来られたことの凄さを感じました。先生、高麗さんが先駆けて道を開いてくださり、世界を創り続けてくださり生きられる今であることに心より感謝いたします。開かれた世界に完全に移行して生きていくより生命は生きないと感じます。
杉並二日間へと続くコンサートの日々をありがとうございます。