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人生の導


杉並のコンサートの前の晩は無意識の心理が夢に表れ、良からぬ夢を見、朝から気がかりでした。コンサートで夢と現実がはっきりと分けられていくとき、夢に浸り夢に酔いしれる酩酊感を手放したくないという抵抗感に会いました。現実の中に真があることを考えると、夢を現実と錯覚していく頭の働きは真から外れていくことを感じられます。愛の夢を見、真の愛は遠のいていく、まさに的を射たメッセージと敬服しました。夢と現実が分けられ、現実がはっきりとしてくるとき、頭の中には酩酊感とは明らかに異なる切れのある心地よさが吹き抜けました。一つでも真の愛を経験したなら追及し続けることを教えられました。逆に言えば、追及し続けられることは真の愛以外にはないことを教えられました。

三鷹コンサートでは内側に内側に深く滲み入る音の深く静寂なことに日本文化を感じ、いくら書物で読んでも、実際の経験なくしては理解できる機会は得れないことと感じ、感謝しました。また後半は人間の生涯を考えていました。同じ山を繰り返し登り続ける中に今まで踏み入れたことのない世界へ踏み込んでいく奥深さがあることを垣間見、年々歳を重ねることの豊かさは言葉に尽くせない豊かさであることを経験しました。自分はまだ若く、若い故に未熟であり、かつて若さ故に失敗したことも、歳を重ねる毎に理解を深め同じことは繰り返さないようになっている人生を考えました。何十年も生きた方が、ある時、それまでの人生で着飾ってきた衣や頭にのせた冠を外すとき、裸になったその中からその人本来の真の姿が表れてくることを感じ、それまでの人生の折り重なりが、これほど趣のあるかたちで姿を表すとは、驚きと希望を感じました。自分はまだまだ若く、若い自分は果敢に挑み、吸収し、老いたようには生きていけないと考えるのでした。人間の生涯は若さから歳を重ねるその時々にそれぞれ通る道があり、年月の積み重ねは人生の豊かさとなることに生きることの希望を見出しました。年月を重ねても生涯あせない愛の輝きにも希望を抱きます。いかなる時も愛の閃光を経験した瞬間は初々しく今に輝く愛の働きに、愛の経験こそ真の人生の導となることを知ります。やはり、追求し続けられることは真の愛以外にはないことを感じます。

ありがとうございます。

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