人と人とのつながり
昨夜、津山からYくんという「シンガー・ソングライター」が塾に来て、結局、ここで泊まって、今日、奈良の薬草の研究合宿が奈良の飛鳥であるとかで、出かけて行った。軽自動車のギターや寝袋、キャンプ用品を積んで、あちこちに出かけ、人と人とを結んでいく生き方が魅力的だし、かれと話していると、70年代にタイムスリップしたみたいで、思わずに「青春」の再来を感じた終末だった。かれは、千葉の工学部機械科の出身で、京都に住んだり、水俣の相思社に勤務したり、なんと奈良の「菩提阮」というところで酒造にかかわったこともあるという。そして、3年ほど前から、鳥取の知人と「きこり」の会社を立ち上げ、木々の剪定などを仕事にしているとか。「フォークソング」関係の集いで知り合い、去年から、「オンライン詩の朗読会」を共催してきて、かれがわたしの生きざまに興味を持ってくれて、訪ねてきたのだった。
思わず、話し込んでしまって、夕食を取り損ねてしまった(夜8時で店はみんな閉まってしまう)が、なにか時と場所を越えて、人と人のつながりが分かってきて、こういう横のつながりが、自由で自主的な連合を支えているのであり、大きな人生の支えになっていることを確認できてよかった。奈良には紹介したい人たちがいるし、夙川には、詩集を出すようなパン屋の知人もいる。早速今朝、その「パン工房」を訪ねたら、店の前のユーカリの剪定を頼まれて、かれがいろいろ講釈しているのが愉快だった。
ときや場所、更には年齢を越えた交流が、今一番求められているように思った。あしたから講座とコンサートでいろんな人に出会うのが楽しみだ。
(なんと双子の姉妹は、コンサート代を全額負担するという。やはり自分の裁量で参加してこそ得られるものが多い、とうれしい心意気を伝えてくれた。)