KEIKO KOMA Webサロン

二項対立思考をやめる


「感情」を「理性」との二項対立で捉えていては、何もわからないということに気づいて、我ながら驚きあきれている。そして、先生は、そのようにはものを受け止められていないのだ、だからすごいのだというようなことに気づいて、いまさらながら顔を赤らめている。思えば、「感情」すなわち「情念」こそは、近代哲学の命題なのだ。そして、「感覚」を磨くことこそ、喫緊の課題なのだ。
ふつう、「考える」とは、問いを発し、理由・根拠を考え、反論を設定し、関係を吟味し、要約へと進む道筋だろうが、その過程で、対立概念や措定と反措定を用意してしまう。これは間違ってはいないのだろうが、他にも道筋があることが分かったのだ。感情に走ってはいけない、冷静に理性的に考えねばならない、というふうに、どこか倫理的で、どこか窮屈であった。「ねばならない」志向はタブーだと知っていながら。でも、それで何か呪縛から解かれた! 「いま・ここ」での思いや気持ちにしっかり立脚して、ちゃんと自分の目で見、自分の体で感じていけばいいのだ、「コンサート」に向えばいいのだと。

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