二夜を経験し

何というコンサートでしょうか。第一部が、第二部の終盤とアンコールのようでした。そして実際の第二部では、沢山の光の粒に抱かれ、また自らの内からも会場中の人からも光が湧き上がり、大宇宙の大大空間にいる体感でした。「愛」という言葉と向き合う時に、どうしても男女の関係でしか「愛」は成り立たないと偏るのですが、この大宇宙様々なエネルギーがあるにせよ、宇宙が「愛」そのもので、私達の存在も愛そのものと、私にとっては最実感されるコンサートでした。ピアノコンサートであり、コンサートではない、どう言葉を探したら良いのかと今あります。昨日の「熱量」では、以前ほどの「熱量」は自分にはない等と感じながら聴き入りました。そして自分が生まれ存在することに「ありがとう」と言う人が果たしているのかと卑下するつもりはなく浮かび上がり、そこから次元が上がったかのように、大宇宙に抱かれる感覚と、世俗での人間関係が面白くまた愛しく感じられ、世俗ではあまり剃りの合わない人々も、其々の存在がとても大切で、心から有難いと感じる自分でありました。この貴重な体験をどう言葉で人に話せるかと感じます。最高のコンサートをありがとうございます。
田嶋利江子