世界の希望

きのうはあまりにも美しいコンサートをありがとうございました。三鷹市公会堂に到着されると先生はすぐにリハーサルをされました。何度もリハーサルと調律を繰り返され表現されるテーマへむかって音をつくってゆかれます。長い時間のリハーサルがあり、それから開演メッセージの作成になりました。第一部のタイトルは、「偉大なる幼稚さ」 …とおっしゃいました。ラテン語の勉強をなさるなかで、この「偉大なる幼稚さ」という表現があり、この言葉、すきなんですよ、とおっしゃいました。私はラテン語のことを地中海界隈の言葉くらいにしか知らなかったのですが、古代ローマで使われていた言葉で正統な英語に深く影響をあたえフランス語やヨーロッパ言語の源流でありラテン語は頭をひらき頭を良くする旨、先生は教えてくださいました。単に子どもじみてしまう幼稚さの原因を明らかにし人生をひらきどこまでも果てなく成長する「偉大なる幼稚さ」そして「愛」を伝えてくださるメッセージ、演奏、、存在あらわる一音一音の演奏を必死に聴かせていただきました。ただ無垢な美しい生命にふれ感動にうたれ命洗われ命ふるえました。日本の人と共にこの場に世界からウクライナのお客様も一緒にいて最後はひとつに手拍子する瞬間、幸せでした。世界が待つ希望を、ありがとうございます。盛岡から仙台へと新しくはじめて参ります。堤康晴