三鷹コンサート 疎外より
「自己疎外」は正に自分という現代人そのものと感じます。毎回のコンサートで自分を取り戻し、また社会にまみれて疎外し、の繰り返しでありました。空間から降りそそぎ、大地から湧き上がる「愛」を感じ取ろうと座っておりました。「これぞ正に」と言うようなことはありませんでしたが、身体が熱くなり、何か古人もともに居るような感じがありました。自分の中の芯が整っていく感と、揺るぎなく光る中心が感じられ、全身「私」でありました。コンサート前、道中の交差点で、ある親子連れと出くわし、その親から暴言を吐かれている子供が気の毒に映りました。以前、ある受講生の方から、親でなくても誰かがその子をそのまま受け入れてあげたら、その子どもは成長出来るとお聞きしたのを思い出し、自分も心の居場所になってあげたいと感じたところでした。自分も自分で疎外してしまう人間ですが、疎外をかかえた心の支えにもなってあげたいとあります。
ありがとうございます。
田嶋利江子