一音
比叡山、NPO高麗迎賓館での先生のお誕生日6月23日、6月24日のコンサート開催、ライブ、オンデマンド配信を、まことにありがとうございます。
はじまりの音から全身に内面に深く響き、とてつもない音の連続でした。はるかに次元を超えた、どこにいるのか、息を呑む凄まじくこの上ない先生の音。余計なものはなくなり、ひとつにあるとき、生きていること、感謝ということばも何にもあらわし尽くせない世界。未知の光あふれる、まったく新しい世界。
ある一音が胸に飛び込み、涙あふれ、涙よりなく、ここから生きる道がみえました。
アンコールの音は心にしみ、深くしみ入り、真の始まりと感じます。
素晴らしい経験の後に意外にも過去がよみがえり、残っていたものが噴き出しました。このところ浮き上がってきたことです。どうしようもない悲しみと後悔、内にあった過去は、24日の先生の演奏でとけていき、自分ひとりのことではないと感じました。あらたな、未知な音、凄い音です。躍動、大きくどこまでも限りない世界。ここから生きていくと、身体のうちから熱く力湧きます。
世界へ、宇宙へ、どこまでも。鳴り響く一音一音。高麗さんの即興詩の「ここ」と発せられた響き。いのちに生き続けます。
ともに生きられるこのとき。真の希望、心よりありがとうございます。
天田敬子