レバノンの風
狛江の地で経験する高句麗伝説でありながらいだきしん先生の演奏と高麗さんによる即興詩が響き渡る空閑に身を置くとカラッと乾いた地中海沿岸の気候のもとに鮮やかな夾竹桃や路地のブーゲンビリアが風に揺れている様や安らぎの木陰をもたらすいちじくの木の微笑みをレバノンの地にいるよりもレバノンを近くに感じます。そして遠い遠い帰り来ぬ故郷のように感じるバダフシャーンの山河に黄金色のやわらかな光が差し入れる光景が目に浮かぶ様でありながら、人間が肉体をもって未だ到達していない広大と言う言葉を越えた銀河や隣接する銀河にも一切時間差なく同時に高句麗伝説が響き渡っているが如く光景に触れたような体感です。その広大たるやあまりに自分だけや自分の周りだけで生きている事からは先が見いだせない事、世界がこの様な状況だからこそ一人ひとりの生命を大切に動き生きていく事を見出します。大変尊い高句麗伝説に参加させて頂きありがとうございます。本日からも参加させて頂きます。
井波 晃