ルート・ファインディング
今日は又同僚と六甲南面の山歩きに出かける。3時間半ほどの行程だけど、沢歩きあり、尾根歩きありの変化に富んでいて、運動不足と鬱屈の解消にはもってこいなのだ。(実は、このルートはわたしが見つけ、だれも知らない道なのだ。)二日間の嵐の後の青空は美しく、山つつじの紫がアクセントをつけ、白い花かと思うほどの橡の新芽が輝く。地獄谷という名前の通り、沢歩きは気が抜けない。直進するか、高巻きするか、あるいはどの崖を捩るか、いちいち道を見つけて歩かねばならない。山の用語で「ルート・ファインディング」という。丁度、コロナ禍の中で、どうしたらいいか分からないが、自分で道を見つけていくしかないのと同じだ。『U理論』のオットー・シャーマーは、「思慮のない行動と行動の伴わない思慮」は大きな危険だといっている。