ジェンダーをめぐってに参加をし
質問をさせて頂きました。ありがとうございます。母が、キリスト教の学校で教育を受け、シスターが親代わりの寮生活であったため、自分もキリスト教教育の影響は間接的に受けてあり、原罪のお話もそこまで深くはないでしょうが、自分にも刻まれていると感じます。また、私の時代、中学高校とも、交際禁止が殆どであったと思いますが、違反すると罰があるという、それもが人間性となる女性性を潰す教育であったことを認識しました。中学頃になると、男性社会の観点から自分の女性性を劣勢と感じ、苗字を呼び捨てにしたり、中性的に振る舞おうとし始めたのを記憶しております。自分はそこまでではありませんでしたが、ボーイッシュな女子は結構いたものでした。今にして考えると、女を否定する社会の産物であったのだと理解します。昨今、電車では女性専用車両が設けられており、それに乗りたがる女性は多いのですが、確かにその場に男性が入ると何か濁ります。夜行バスでも男女同乗より、専用車の方が、身体がかなり楽であります。しかし、この間から、男性を避けて専用車両に敢えて座ることも、差別していると感じるようになりました。自分は、中学は共学で、高校は女子高でしたが、高校に入学して当初大変驚いたのは、異性の目がないと、ここまでだらしなくなるのかという人もいることでした。男子校も同じです。こういう場面でも、男女あっての人間としての節度があるのだと考えます。これまでの男性社会で、辟易していることは、ほとんどの男性が母親の代わりとして女を求めているとしか見えない上、どこか女の行動や言動を鼻で笑い、支配欲からか、見下しているのか、打ち消していくことです。しかし、家事にせよ、生活の基本的なこともできず女にさせ、老いてしまえば、また女に世話をさせ、電車やバスでも席を譲るのはほとんどが女性で、女よりも筋力があるはずじゃないのか、、等、怒りがずっと腹の中にありました。しかし、これらを黙っているのも女です。やはり声に出していかないと被害者の顔をした加害者になりかねないと考えます。最近、自分のマイナスな思考の癖が、自分を生きづらくし続けておりましたが、先生方が海外へ行く方向となり、自分の日本で培われた思考に飽きてきております。先生の「歴史の大ロマン」、人生の大ロマンがこれから待っていると感じたコンサートの時に、海外に飛び出したいと胸から突き上げてきました。そこで、12才の時に海外で2年ずつ5か国住めば、30才頃には5か国語が話せると考えたのを記憶しており、先日やってみたいと思いました。が、しかし、今は高性能な翻訳器があることに気づきました。それでも、色んな所に行って沢山の異文化に触れたい気持ちが湧いております。20代の頃、二週間ほどですが、一人でヨーロッパを数か国周りました。ドイツに入って、ミュンヘンから急に思い立ち、チェコに行ったのですが、到着して間もなく高熱をだしてしまいました。そして、宿も、恐らく何かの収容所であったのは明らかな所で、宿を変えたのですが、変えるに当たり、旧東の体制でトラブルがあり、高熱でフラフラの中、川のように溢れる鼻水を拭きながら、涙目で訴え、チェコは散々だという思い出があります。「Mucha」という画家がおります。サラ・ベルナールのポスターで有名な方ですが、「スラブ叙事詩」という大作を残していることを知り、再び、チェコに行きたい衝動にかられたことがありました。ポスター画とは違い、Muchaの画家としての本当の顔と人生の集大成の大作は如何なるものか見たいと感じたのでした。しかし、以前のこの経験のため、チェコに到着をしてまた更に田舎へと乗り継ぎ、そこで宿を取りと考えると面倒になっていた所、暫くするとプラハにその絵がやってくることになりました。そこで、スケジュールを組もうとしましたが、コンサート等のスケジュールを考え、なかなか踏み切れませんでした。そうすると、驚くことにその絵が2017年東京にやってきたのでした。これは私を追いかけてきたのかと考えてしまい、何か衝撃を受けるほどの作品があるのかもしれないと期待を込めて行きました。しかし、特に感動はなかったです。とは言え、沢山の大作に囲まれ、圧巻で、すっぽりとスラブの歴史に包まれました。そこで、初めてあの高熱は、「疲れ」からではなく、土地の歴史だと気づきました。地球上、まだまだ沢山こういった歴史のある場所はあるので、生きている内に綺麗にできたらと感じます。と申しましても、先生の所へ引き連れるのですが。再び、昨日の大ジェンダーを振り返り、自分の頭は、ついつい答えは一つとなる思考ですが、この命は多様で、沢山答えはあると改めて感じております。
昨夜、プリントマーブリングのカーテンを部屋の窓に取り付けました。圧倒される模様です。宇宙が広がっているように見えます。他の壁もマーブリングにしたい衝動にかられました。そこから、高麗さんのマーブリングに囲まれたデイサービスの空間は、どんなに無限を感じる高次元なことかとわかります。
ありがとうございます。
田嶋利江子