シベリアへの想い
ロシア・シベリアに何しに行かれたのだろうか。高麗先生の同胞を訪ねてとは漏れ聞いていたが、よく分かっていなかった。そして、それを考えようとしているうちに、もう帰ってこられてしまった。大寒波で大丈夫かと思っていた矢先だったので、空港の動画を見て、お元気いっぱいなので安心した。「おかえりなさい!」
もう50年近く前、わたしの初めての海外旅行も極東であり、ナホトカ~ウラジストック~イルクーツクのシベリア鉄道の旅であった。まだソ連時代のことで、旅行も自由ではなかったが、それでも異国の人との出会いは、楽しく、親しいものであった。覚えたてのロシア語「シトー・エト」(これは何?)を連発し、交流を重ねた。そして、ここにも生きる大地があるのだと実感した。アムール川で土地の人と泳ごうとして、水着を求めて往生したことも楽しい思い出だ。「言葉さえ覚えたら、どうにでもなる!」と、あらためて「言葉の力」を実感した。ブリヤート共和国は、日本人のルーツでもあるとの話も聞いて、もっと関心を持たねばとも思った。
そのシベリアが、おかげで俄然近づいてきた。極東アジアが一つになる夢が膨らむ。