コーヒーの美味しさ

朝一番にアンドロメダエチオピアコーヒーを淹れ一口飲みました。口に含みゆっくりと味わい喉を通るとき、鼻に抜ける香り、わずかな酸味とまろやかさ、飲み込んだ時の馥郁とした残香。毎日自動的といえるように美味しいと飲んでいる時とは違う身体に沁みる美味しさでした。そしてこのコーヒーが私の元に届くまでの皆さんを思いました。エチオピアで豆を摘み、選別し、積め、運んでくださり、日本に届き、焙煎されまた運ばれここにある。次の一口はそのたくさんの方々も思いながらいただきました。初めていただいている体感です。感動と喜び。こうして味わいいただくことが身体にとっても何か違うのではないかと考えています。毎日機械的に行うこと、疑問に思ったこともネットで調べ要約したような情報で分かった気になり、実際に動いて調べることをしなくなる。考えることなどなく体感もなく身体をスルーしたような情報は、ただ澱のようにたまっていく。生きる体感を奪っていく。今日の朝のコーヒーのような感動を奪っていき、ますます人間から遠くなる。今日も一つ一つゆっくり楽しみながら過ごします。気付きをありがとうございます。後藤美香