ウラジオストク
ウラジオストクで経験したことを、どう表現したらいいのでしょうか。空、海、波、花、風、何もかもが、存在そのものが、そのまま現る空間に身を置かせて頂ける幸せ。本当に幸せな時を過ごさせて頂きました。コンサート会場で高麗さんの姿を拝見し、ご挨拶をさせて頂いた時の喜びは、今まで経験したことがない程、気持ちが高揚しました。自分が今、どこに居るのか分からなくなります。先生が舞台に出て来られた時の瞬間は、例えようがない程の安堵感で一杯でした。目を閉じれば、ウラジオストクでの先程まで経験させて頂いた自然の映像が、ひとつひとつ共に在ります。そのまま生きればいい、と言葉が聞こえた時は涙しかありません。舞台の上から先生が、差し伸べられた小さな手と握手された瞬間、光の未来を見ました。日本ではあり得ない、素晴らしい光景に出会わせて頂き、本当に幸せです。高麗さんが舞台に上がられ、話される一つ一つの言葉が、先生のお姿が、胸動き、同胞という響きで感極まりました。すべては、ここから始まるのだと世界に向けて動き始めた、大きなうねりの中に身を置きながら、自分がこれからすべきことを考えていました。申し込みつつも、ずっとキャンセルの事ばかり考えていたウラジオストク、いざ直前での高熱で行くことが危ぶまれたウラジオストク。かけがえのない経験をさせて頂き、今こうして無事に日本に帰国できましたことに、感謝いたします。日本に帰国すると、台風の影響を見込んで計画運休の紙を貼りだしている駅員さんを見て、大変驚きました。いざという時に備えようと、帰宅後に大型スーパーに買い出しに行きましたが、大きな陳列棚には商品はなく更に驚きました。キャンセル待ちだった存在論に参加できると楽しみにしていましたが、大変残念です。実家も前回の台風の影響で玄関の水漏れが生じ、業者さんの手が回らず未修理のまま次の台風を迎えてしまいました。各地で大きな台風の被害が出ないことを願います。先生、高麗さん、ありがとうございました。