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わたしの一言が!


ずっと「音頭与三郎」を追いかけている。そして、自分も“音頭取り”であり続けようと思っている。今日も、「ばとこいあ神戸」という表現の会に、民謡の師匠を誘って参加してくる。この会を支え続けている片桐ユズルさんによれば、1969年以来の活動で、プロテスト・ソング復権を狙って、始めたそうだが、今日は100回目。それなのに参加者は8名。民謡の師匠に至っては、進んで参加すると言っておきながら、今日になって二の足を踏む始末。習慣になった「家元制度」「お稽古事」の一歩外に出ることは難しいらしい。だから、わたしは別の師匠だが、「こんな唄の下手な人、見たことない!」とあきれられながらも、かまわずギターで歌うことにしている。(ギターも上手じゃない。)伝統文化をハンドルに、今の自分の思いを伝えて何が悪い、と開き直っている。「外山節」を師匠が三味線で、わたしがギターで弾き歌いする。「どちらも同じように聞こえた。」という声があったので満足。
ところで、今日の集いで再会したNさんは、45年前のわたしの一言が原点になり、いまも歌の会を続けているとのこと。かれがまだ二十歳代の頃、なにかの集会の帰りに、わざわざわたしがかれを呼び止め、「あなたは自分の唄を歌う場を創ればいいのに。」とお茶をおごりながら語ったそうだ。なんと偉そうなことを言ってしまったと汗顔の至りだったが、もうどうしようもない。しかし、その一言があったからこそ、まだ歌い続け、場を維持しているとかれが語るので、「音頭与三郎」を育成したような気分で、ちょっと嬉しかった。

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いだきしん先生が淹れてくださるスペシャル焙煎コーヒー道標 みちしるべ
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京都コンサートホール 大ホールにて
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