できたことに目を向けて
高句麗伝説の最後の拍手をしながら、高麗さんがお召しになっていた着物の色と同じく、晴れやかなブルーに染まり心明るく、未来に向かっている自分がいました。舞台が始まる前までの憂いは、何一つなくなっていました。ラストは、宇宙への旅立ちです。未知なる自分との出会いに、ときめきます。
母に会いに行くと、いつもよりたくさん話をしてくれました。お月見のお団子の作り方をグループの中で自分が教えたと言って、写真を見せてくれました。髪の毛も、さっばりと切りたいので申し込みをしてほしいと言います。車椅子に乗る時「よいしょ」と上手に乗る姿に、びっくりしました。入院時、あんなに大声で騒いだのにすごいです。本人交えた面談では担当医、各スタッフの方から報告を受けました。できていないことが大半でした。その後、リハビリを見せてもらい、母の現実を見ました。「怖い」この分厚い壁をどうぶち壊すかと考えます。
限られた時間内で、いかに歩くまでもっていくか。これはリハビリ病院側です。この一ヶ月で、どれだけできるようになったか。これが母と私であると気づきました。「怖いよね。でもさ、車椅子に上手に乗れたよね」そう伝えたいです。一つ一つ、確実に、焦りなさんな。大事なことは母の気持ちであると、「高句麗伝説」から一夜明けてわかりました。ありがとうございます。今日もコンサートがあります。よろしくお願いいたします。