たおやか

府中の森ウィーンホールでのコンサート2日目ありがとうございました。
初めのパイプオルガンの音ですでにアンコールであるかのような体感でした。第一音が内の中心に届き、全身鳥肌でした。内側の空間がどんどん広がっているのを感じ、最後の音で内側にたくさんの星の光をたたえた宇宙がくるんとまわり、この場に戻ってきた感覚でした。終わった瞬間は茫然としてしまい皆さんの拍手で我に返りぼーっとしたまま拍手していました。
光が流れるように空間をただよい、たなびくのが見えるような美しい空間にあり、内にあるやまとを呼び覚ましてくださる先生の音は、この上なく心地よく、感覚が洗練されていきます。
終わった時には、今までにない自分自身であるようで戸惑いもありました。最後の一音で、まあるくて柔らかい内面。やさしい状態でした。
すべてのいのち尊く、懐に抱いて慈しむ存在とひとつとなっていきました。
いつもどこかに力が入っている身体の状態から抜け出し、力が抜けていながらも芯のあるしなやかな状態となっていました。たおやかと言葉になります。
２日続けて高麗さんが読まれるメッセージでお聞きする大和言葉の美しい響きに、記憶にもないようなところからよろこびが湧きあがり、この響きに反応する私は、紛れもなくやまとの地に育まれてきたと実感します。
本日も楽しみでなりません。
どうぞよろしくお願いいたします。