KEIKO KOMA Webサロン

これから向かう先


第一部「わびとさび」毎日、打って変るテーマと演奏に驚きつつも、そのまま反応していく命の豊かさに驚きます。イヤホンを通して聴こえてくる一つ一つのピアノの音が、布石を打つかのように静かに波紋を広げます。この一つ一つの波紋が折り重なり、どのような展開を織りなしていくのか、ドキドキしながら耳を傾けます。水がさらさらと流れていきます。どこに向かっていくのでしょうか。その向かう先を辿りたいと思いながら、ロビーで第一部が終わりました。

第二部「幾年も経つことにより」「言い尽くせぬ豊かさ」「自己の命の言葉」とのメッセージが、心に響きます。第一部と同じく、水が流れていました。身が重くて重くて、水の流れに乗るどころか沈みそうになります。初めて見るかのように、自分の命を感じます。「命の本流」言葉と共に、どっと堰を切ったように流れ込みます。その流れの勢いに身を任せます。先生の新しいパンフレットの水の勢いが見えます。あの勢いが、私の命の中にあります。突然亡くなった父、愛犬、祖母、自殺した友達達の顔が見えました。誰もが穏やかな表情で、私の命の本流と共に在ります。透き通る清流の中で、濃紫のシルエットと共に溶け込んでいきます。一つとなり、清流は流れ続けます。アンコールの波動は地響きとなり、私の身体を真っ直ぐに突き抜けました。最後の一音と共に、どこに抜け切ったのでしょうか。未来なる新天地へと向かった先、これから向かう先です。素晴らしいコンサートをありがとうございます。

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マドリード ギャラリー展示会場より
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東京にて
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高麗恵子スカイロケットセンターにて