これからのこれまで

びわ湖ホールでの高句麗伝説をありがとうございました。

高句麗人の純粋な魂と愛を中心とした集団としての生き方を感じながら音楽と詩を聴いていました。これまでの社会で経験したことや常識がひとつひとつ剥がれていくようでした。天を地にあらわすため、一族を守ることに命を懸け、生まれもっての資質を生かす王のあり方に心を打たれました。これまでの支配的な権力者のイメージとは全く異なりました。天から風が吹くとき、王と兵士が命ひとつに結束し家族や人々を守るために戦う勇姿に胸が熱くなりました。そこに、封建制度のような土地や金銭を仲立ちとした主従関係は一切感じられませんでした。そして、五女山の厳冬期にも関わらず、人々の仲良く愉しげな暮らしを感じると幸せでした。どの場面においも人の関係が生計中心ではなく、命ひとつ愛が中心と感じました。そして、運命から解放された今、先祖から受け継がれてきた魂とともに悲しみが愛に代わるこれからの時代に希望を感じました。

ありがとうございます。