“この危機を救うのは言葉”
これは、今日発売の週刊誌「アエラ」の記事見出しなのだ。糸井重里さんが、「今に振り回されない」言葉遣いの必要を言い、ブレイディみかこさんが、少し先のことを考えることが大事だと言っている。昨日の講座を受けた身としては、念押しされたような気分になったが、昨日のお話は、わたし一人に向けて言ってくださったのではないかと思うくらい良かった。そういうわりには、ちゃんとノートが取れていず、あきれてしまったが、➀「“濃厚接触”なしには、人間はありえない」ということ。お互いに会って、関係を築き、交流し、文化を創造してきたこと! だから、いくら便利だと言っても、デジタル機器による交流や教育には限界があること。あくまでも次善策であること――その思いが保証された。➁「言霊」日本語のオン(音)の意味深さから始まって、日本語で表現することの意義まで理解することが出来、「国語教師」としての精神的支柱を得たこと。それこそこの危機を乗り越えるためにも、正確で愛に満ちた言葉を育てていく必要があるのだ。③さらに、(これはなぜかあまりノートできていないのだが)「お金のことを心配している」ものへの具体的救済があったこと。二つの講座を通して何回か触れられていたが、「言葉をきちんと使う」「人と会う」「楽しむこと」「呼吸が深いこと」「姿勢が良いこと」云々と、教えて下さったこと。ともすれば、猫背になり、不安げに依頼心ばかりを言うわたしには、最高の治療薬をもらった気分だった。ほんとうに有難うございました。
早速今朝は、「オンライン授業」のアシスタントに、とてもうれしいが、わたしとしては、それはあくまで次善策であることを伝え、浪人生の授業では、とにかく新しいやり方を工夫し実行せよと言い、机辺の整理と掃除に時間をかけた。おかげで、「不安」はなくなり、「心配」は心の隅の方でうずくまっている。