“この一年”
もう20年近く「この一年」を続けている。一年間の日記やノートをもとに、あらためてまとめ直す作業であるが、なかなか大変で、いつも年末の大仕事になる。ただ、今年ほど、この作業をやってよかったと思ったことはない。5月6月の塾と家の転居を伴う大整理を経て、ようやく再スタートの準備が整ったわけであるが、身寄りもなく、金もなく、体力もない身ながら、よく元気を保て、決して怨恨や後悔に陥ることなく、前向きな気持ちでいられる。これはひとえに「書く」ことによって得られた気力であることがよく分かった。また、大いなる導き手である「いだき」に、その講座とコンサートで、身も心も頭も支えられ、さらに、多くの知人たちの親切で、生活が保ててきたことがよく分かった。あらためて感謝感激である。来年こそは、大きな美しい花を咲かせたいものだ。