お浄め

比叡山は、一面雪景色でした。昼には、温かな日差しが注がれ、あっという間に雪が解けていました。先生は、お浄めとおっしゃいました。今日の迎賓館での先生が淹れてくださいましたお浄めコーヒーも、頂いた瞬間、正邪が分けられお浄めと感じました。雪の香りがしました。雪が降る比叡山で、コンサートが始まりました。迎賓館でなければ、鳴らない音であり、聴けない音です。館ごと鳴り響きます。私にはマグマを表してくださっているのかと感じました。また、古代人は、火山の近くへ行き、覗いていたと以前先生から伺ったお話が光景で見えました。火山が噴火するのかと感じるエネルギーを感じながらも宇宙を自由自在に動くエネルギーも感じ、地球が大きく変わるエネルギーを生命一杯に体感しました。自然の生命は、愛とわかりました。自然の生命とひとつである人間の生命も愛です。すべては愛によって生き、生かされている生命です。私の内も何かが爆発したように熱くなりました。休憩後のお話から、自然のはたらきははっきりするとおっしゃったように聞こえましたが、今日の先生のお浄めコーヒーをいただいた時にはっきりするということを体感しました。後半の演奏は必死でわかろうとしました。コンサート中に頭に雑念が浮かぶことは、悪魔的と以前先生からお聞きしたことが常に心にあります。生命賭けの表現を悪魔になど取られていてはたまらないと強く感じています。必死でお聴きすることに努めました。ある時、体中が熱くなり、感動に震え、感極まりました。気づけば涙で頬が濡れていました。おおいなる存在が共にあることを感じた瞬間、全身震え、涙しました。ある場面が見えました。先祖が荒波を乗り越え海を渡る時もずっと共に在ってくださったおおいなる存在を感じました。私の内に共に在る魂かと感じましたが、高句麗が滅ぶことをわかりながらも手を打てずに滅んだこと、防げなかったことの無念さ、悲しみがずっと残っていることに気づきました。私の心配性はここからきているとふと感じました。が、どんな時もおおいなる存在はずっと共に在ってくださったのです。これほどの救いはありません。そしてこれほど力強いことはありません。最近、対象化する意識も言葉も分断、破滅、別離へと行き着くと見えた時、やっとやめられました。生命の深奥には愛がありました。愛に生きることが人間の生き方と生命をもってわかり、生きる次元が変わりました。先生のコンサートを経験し、生命の深奥には大いなる存在が共にあるとわかり、何も恐れることも憂えることもないとわかりました。深い愛の演奏に涙ばかりが込み上げます。ここでより生きていけない人間です。世界へと伝わりますようにと祈るようにし一音一音を聴かせていただきました。コンサートが終わった時は生きる次元が変わっていました。おおいなる存在と共に生き、愛に生きる人生のはじまりです。これほどありがたく、幸せなことはありません。心よりありがとうございます。皆様がお帰りの頃は大粒の雪が降っていました。雪の中を京都に降り、講演会を２つ開催させていただきました。生きる次元が変わり、存在あらわることにときめき生まれます。ありがとうございます。