KEIKO KOMA Webサロン

いのち


一部のメッセージが聴けませんでしたが、いつの時代の国でしょうか。日本のようなそうでないような、でも確かに知っているという感覚があります。ふっと浮かんだ光景があります。先日、赤と白が入り混じった大きな椿の花から、なぜか目が離せませんでした。何かを物語るようで、何を物語るのか強く惹かれたのです。古から生きた女たちの姿を感じました。垣間見える生き様が、その美しい花の姿に顕れているように感じたのです。足元に落ちた花たちは、永遠に生きた証のように、地面の上に赤と白の彩りを添えていました。咲く花と咲いた花は、今を生きることを語っているようでした。その時の光景が、美しいピアノの世界と重なる第一部を、ライブ配信で聴かせて頂きました。

第二部は、一席に座らせて頂きました。「聖なる生命」携帯電話から聴こえる音とは、当たり前ですがまるで異なります。大好きな倍音が体の奥に染み入ります。その音の中で、余計な雑念が浮かび上がり、なかなか消えません。何がという明確なものでなく、覆うように浮かび上がるのです。私は、「命」が分かっていないのではないかと、急に思い始めました。3年前に身をもって経験したことすら、いつの間にか忘れ去り、当たり前のように生きていました。愕然としました。先生のピアノの音が私を大きく包み込みます。どれ位の時間が経ったのでしょうか。やっと、何かが過ぎ去ったのか、剥がれ落ちたのか、体感が変わりました。何もない、静かな世界でした。先生のピアノの音に包まれながらも、静寂な無の世界でした。

三鷹の駅まで歩く時、真っ直ぐに降り注ぐ雨がライトに当たって見えます。傘に落ちる音に包まれながら、その真っ直ぐさが潔く、羨ましく感じました。私も真っ直ぐに生きようと決めました。ありがとうございます。

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比叡山 迎賓館より
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三鷹市芸術文化センター 風のホールにて
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「高句麗伝説」第10弾