いだき四十年
母のことで、しっかりしなければと気を張り、頑張っていた緊張が解きほぐれるコンサートの第一部でした。リズミカルな雨粒が天から落ちてきます。ポップなカラフルな彩りが明るく楽しくて、天を見上げながら嬉しくて笑っていました。いつの間にか、うとうとと眠りにつきながら、雨の音を聞いている幸せな時間は、まるで幼い頃に戻ったようです。亡くなった父や今の母を思います。第二部のタイトルをお聞きし驚きました。「我々の四十年間」の重みに胸が熱くなり、先生のピアノの音に涙が込み上げます。生命の叫びに聞こえ、怒涛のように渦巻き、ひたすら身を置いていました。気づけば、母のことを考えていました。医者が私に伝えた選択の道しか、本当にないのだろうか。既存の選択ではなく、私と母に一番いい道があるはず。無ければ創ればいい。それが、いだきのアントレプレナーだと、先生のピアノのパワーが生命の叫びと共に旋回していました。生命に沁み入るやさしい音は愛です。これが先生の仰る終末かと体全体で経験しました。途轍もない大きな動きの真っ只中にいることだけは確かです。更に今日となりましたが、迎賓館でのコンサートに続くのです。コンサートに備えて休みます。ありがとうございます。