ああ、この音よ!
存在論、応用講座、死について、の二日連続で先生のレクチャーを受け、「いだき」に出会い、いま、ここに生きていることの僥倖を感じています。一番心に残った言葉は、「自分が安定していること!」です。その安定を意識で求め、(経済的な安定とか、身分の保証とか)頭だけの言葉で表現して、分ったつもりになっているからいけないのだと痛感しました。そして、一番魂に響いたのは、あの重篤な夫のために途方に暮れる女性のために、急に演奏なさったピアノの音でした。短い演奏でしたが、涙ぐんでしまいました。この音を聞いたので、参加さ得てもらった価値を十二分に感じました。「寄り添う」ことの意味と、「愛を表わすこと」の大切さが伝わり、何か二日間の講座の集大成を感じたからです。自分の小さな自我の引け目や打算ではなく、大いなる「無」から生まれ出る「良心」に対する「負い目」こそが、真の「まじめに一生懸命に生きる」現存在の行動原理とわかり、「意識以前」の本音を聴かねばと思ったことが、理屈ではなくよく分かりました。いま、「感情のバターをのせた会話」の実践に向けて努力していますが、「シンパシー」から「エンパシー」へと軸足を移すことの重要さを、サポートされたみたいで、とても力を得ました。ありがとうございました。