「黄金比」以上に！

ふとＴＶからこの言葉が聞こえてきて、ドキッとした。神が人間に与えた美しさの分析のことだろうとは思ったが、「黄金律」（マタイ伝の「人からしてもらいたいことを、人に為せ」）と混同するような知識しかなかった。それで早速検索してみたが、「１：１.６」が最高に美しいということで、パルテノン神殿から名詞の大きさまで、それが言えるそうだ。感心しながらも、今自分の感じている「美」、たとえば、今日初めて視聴した迎賓館コンサートのピアノの音や、今日も絵も言えぬ美しい春の街並みを満喫した心情は、とうてい黄金比では表せないなあ、と思うのだった。しかし、この美しさを的確に言葉で表現できたら、もう怖いものなしだ。しかも、明日は、「応用講座」と「存在論」とがある。黄金比に匹敵する言語力を手にしたいものだ。
なお、日本には、「白銀比」（大和比）というのがあって、「１：1.4」だということ。法隆寺の金堂と五重塔に、この比率を実証できるとか。この日本特有の感覚と合理性の方に惹かれるものがあるし、日本語表現ならこっちかとも思った。たとえば、「事実：抒情」の割合かもしれないと勝手に考えている。